2ch(2ちゃんねる)や5ch(5ちゃんねる)で誹謗中傷や個人情報を書き込まれたときは、通常、 削除窓口にメールしたり、裁判所に削除の仮処分を申請するなどして、削除を試みます。 しかし、削除の要請が却下されることもあります。 その場合は、逆SEO対策を行うという方法が残されています。 逆SEOによって、名前や会社名で検索したときの2chの順位を下げることができれば、 風評被害やレピュテーションリスクを大幅に軽減することができます。

2ちゃん(2ch)の削除

2ch(5ch)本体なら「メール」で削除依頼

2ch(5ch)の「本体」で消したい板(スレッド)や書き込み(レス)がある場合、 「5ch.net」の削除窓口にメールで依頼をするのが一般的です。 ここでいう本体とは、「5ch.net」のドメインを使っているサイトです。 多数のコピーサイトやまとめサイトと区別するために、「本体」という言い方がされています。 2ch(5ch)本体では、以前は削除専用スレッドというところに書き込みをしなければなりませんでしたが、 現在はその方式は採用されていません。

却下されることも

2ch(5ch)へのメールでの削除依頼が受理されるかどうかは、 削除担当者の判断に委ねられています。 2ch(5ch)の内部で基準が設けられており、 その基準に照らし合わせて判断されます。

名誉毀損の基準

2ch(5ch)の削除の判断基準は、法的にみて「名誉毀損」に相当するかどうか、という点がポイントになります。 名誉毀損の定義は、「不特定多数から個人の特定が可能」であり、「その人の評価の著しい低下を招く」ことにあります。

個人の特定

つまり、いくら悪口が書いてあっても、本人が特定されるような名前や住所、勤務先などの個人情報が書かれていなければ、 名誉毀損とは認定されない場合があります。

法人には厳しいハードル

表現の自由

また、法人に対する誹謗中傷に関しては、個人より厳しいハードルが設けられています。 実際に会社経営に重大な影響が出ていたとしても、 法人に対する批判は「表現の自由」の範囲内として却下される場合が少なくありません。 また、法人の場合は個人のようなプライバシー保護といった観点は考慮されません。

メールがだめなら裁判所に仮処分申請

メールでの削除依頼が却下されたら、 裁判所に削除の仮処分申請を行う、とうい人が多いです。 仮処分の決定が下されれば、 2ch側も削除に従うという流れになります。

逮捕や犯罪歴の削除

逮捕や犯罪歴の削除にも、裁判所の仮処分命令が必要になる場合があるようです。 この場合、執行猶予の満了など刑期が終了してから3年経っていることが、法曹界側の目安になると言われています。 弁護士に相談しても「3年経っていないと難しい」と言われることがあります。

2ch.scの削除

「本家2ちゃんねる」を名乗っているサイトとして、「2ch.sc」があります。 これは、2ちゃんの管理人たちが内紛で分裂した後、創設者が立ち上げたサイトです。 基本的に2ちゃん本体をコピーしており、ミラーサイト(コピーサイト)の一つとなっています。 ただし、検索上位に表示されやすいです。

削除要請の専用板

2ch.scでは、メールでの削除依頼は受け付けていません。 昔の2ちゃんのように、掲示板の「削除板」に書き込む形で申請しなければなりません。 つまり、削除依頼の内容が公開されてしまう、ということです。

削除依頼フォーム

2ch.scでは、削除要請の板に書き込むための「削除依頼フォーム」が用意されており、 そのフォームに必要事項を記入することで、 削除要請板に書き込みがされます。

自分の名前を書かない

この削除依頼フォームには、 自分の名前などの個人情報を書かないことが原則です。

炎上に注意

削除要請の内容が公開されるため、 それを見た人が嫌がれせの書き込みをする恐れがあります。 炎上や拡散に注意する必要があります。

その他のまとめサイトやミラーサイト

2chには、2ch.sc以外にも様々なまとめサイトやミラーサイトがあります。 その多くは、メールやフォームから削除依頼することができます。 メールやフォームが見当たりないときは、WHOIS情報からサーバーを割り出し、 サーバー業者に削除依頼を送ります。 サーバーが海外にあるときは、英文で削除依頼を書きます。

検索結果からの削除

2ch(2ちゃんねる)の削除がうまくいかなかったら、 Google(グーグル)やYahoo(ヤフー)の検索結果からの削除を試みるという方法があります。 これは、Yahooであれはヤフー株式会社に対して申請します。 Googleであれは、Googleのサイトからネット経由で要請します。

Googleが申請を公開

Googleの場合は、以下のような文章が検索結果の画面の下のほうに表示されてしまいます。

Google 宛に送られた法的要請に応じ、このページから 1 件の検索結果を除外しました。ご希望の場合は、LumenDatabase.org にてこの要請について確認できます。

DMCAの炎上リスク

このGoogleの表示が行われることで、 検索結果から消そうとしたことが知れわたってしまい、 「もみ消し」「隠ぺい工作」として批判を浴びることがあります。 とくに、削除の理由や根拠に「DMCA」(米国デジタルミレニアム著作権法)をあげていると、 本来の目的である名誉毀損や信用毀損などとは違う理由になるため、 「DMCAの悪用だ」として炎上する恐れがあります。 実際に炎上してしまった企業も少なくありません。

2ちゃん(2ch)の逆SEO

2chの誹謗中傷に関して上記のような「削除」関連の取り組みがうまくいかなかったり、 削除依頼に伴う炎上や拡散のリスクを負いたくないという場合に、 「逆SEO対策」(リバースSEO)が有力な手段となります。

検索順位を下げる

逆SEOは、ネット利用者にとって価値のあるサイトを多数つくり、 2chなどよりも高い順位に表示させる施策です。 会社名や個人名で検索したときに、ポジティブなページが上位に並び、 2chのようなリスキーなサイトは下位に表示させるようにします。 それによって風評やレピュテーション(評判)の悪化を防ぎます。

Yahoo知恵袋の対策にもなる

現在、誹謗中傷の被害が大きいサイトといえば、 2ch、Yahoo知恵袋、Twitterなどがあります。 逆SEOは、2chだけでなく、知恵袋やTwitterなど他のサイトの対策にもなります。 1回の対策で様々なリスクに対処できるのが、逆SEOのメリットだといえます。

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